日機装の文化

2023/07/04

【#新卒入社社員インタビュー】Vol.1_多様な部署の仲間と協力してポンプ設計に臨み、達成感と喜びを分かち合う

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【#新卒入社社員インタビュー】Vol.1_多様な部署の仲間と協力してポンプ設計に臨み、達成感と喜びを分かち合う

目次

日機装に新卒入社し、活躍している社員へインタビューを実施する本連載。日機装に入社したきっかけや、現在取り組んでいる仕事、これから挑戦したいことについて話を聞きます。

第1回目となる今回は、液化天然ガス(LNG)の輸送や石油化学の各種プロセスでの液体移送など、世界中で活躍しているポンプ・システムを手がけるインダストリアル事業部の坂 宗法氏。液化天然ガスの輸送に欠かせない「クライオジェニックポンプ」の設計にかける思いや、この仕事でしか得られないやりがいを教えてくれました。

坂 宗法:2017年 新卒入社。現在は流体技術センター 技術部 クライオ設計グループに所属し、国内外向けのクライオジェニックポンプ設計案件において、プロジェクトエンジニアとして主に顧客対応やプロジェクトマネジメントを担う。(※所属・肩書は取材時点のものです)

専攻分野の知識を活かして、医療・インフラ領域でのものづくりに携わりたい

坂宗法さん①

――本日はよろしくお願いします。まずは、坂さんのこれまでのご経歴から教えてください。 

坂:大学院で物理学、中でも流体や熱力学を専攻として研究を行った後、2017年に新卒で日機装に入社しました。

入社後は流体技術センター技術部のクライオ設計グループに配属され、液化天然ガスの輸送に用いられる「クライオジェニックポンプ」の設計からキャリアがスタートしました。ここで5年ほど経験を積んだ後、およそ1年間にわたるプラント建設会社への出向経験を経て、日機装に帰任。現在に至るまで、再びクライオジェニックポンプの設計を担うエンジニアとして国内外向けの案件に携わっています。

――どのようなきっかけで日機装を志望されたのでしょうか。

坂:ある本で「やりたいこと・できること・社会から求められることの三つが重なる部分にあるのが “天職” である」「どれか一つでも欠けると単純な労働や夢にとどまってしまう」という考え方を知り、これらを軸に考えながら就職活動に臨みました。

私にとってやりたいことは「ものづくり」、できることは「流体や熱力学関係の知識を活かして働くこと」だなと。そして社会から求められることとしては、「医療関係」やエネルギー・水といった「インフラ関係」の需要が思い浮かんだんです。

この三つの軸をふまえて幅広く企業を見ていた中で、医療機器メーカーとして日機装を知りました。幅広い分野で独創的な製品を作り出してトップシェアを獲得しながら、同時に新たな課題にも積極的に取り組んでいることに魅力を感じ、志望するようになりましたね。

――最終的に、どのような点が入社の決め手になりましたか?

坂:選考中の工場見学の場において、先輩社員の方からお聞きした「日機装では若いうちから責任ある仕事をどんどん任せてもらえる」「設計者として図面に向き合うだけでなく、さまざまな工程があり幅広くものづくりに携われる」という点が大きな魅力として印象に残っています。

また、豊富な設備や資金を活かした製品の製造・開発ができ、さらに最先端の仕事にも関われる点は比較的大きな規模の会社ならではの強みだと感じ、そんな環境で「技術者として成長したい」と思い入社を決断しました。

お客様のご要望を汲み取りながら、クライオジェニックポンプの設計案件をリードする

坂宗法さん②

――現在所属されている組織についてお聞かせください。

坂:天然ガスを貯蔵・移送する過程において、運搬効率を高めるために−162℃にまで冷却し液化された天然ガス(LNG)を扱える特殊ポンプ「クライオジェニックポンプ」がさまざまな場面で使われています。

このクライオジェニックポンプの設計を手がけるのが、私の所属するクライオグループです。組織は「見積りグループ」とお客様のご要望をふまえて(個別受注)設計案件をリードする「設計グループ」、コスト削減や効率向上に向けて製品の改善に取り組む「開発グループ」の3つで構成されています。

――坂さんがクライオ設計グループにおいて担われている業務内容についても、詳しくお聞かせいただけますか。

坂:クライオ設計グループでは、お客様のプロジェクトに対し、デザインエンジニア(DE)1名とプロジェクトエンジニア(PE)1名の計2名で取り組みます。

DEは設計の検討から図面の作成、部品の手配などまで製品のデザイン・設計全般を、PEはお客様のご要望をふまえた仕様検討や要領書の作成、社内調整といった顧客対応・プロジェクトマネジメント全般を担当しており、現在私は主に後者のPEの役割を担っています。

――新卒で入社された後、どのように仕事の仕方を身につけていかれたのでしょうか。

坂:入社1年目はまず研修で製造・設計についての知識を習得し、その後OJTで設計業務について学んでいきました。OJTでは初めはDEを、続いてPEを担当し、実際の設計案件を通じて業務への理解を深めていくことで、次第にレベルの高い仕事を手がけられるようになってきた、と感じています。

――日機装にとってのお客様にあたるプラント建設会社への出向も経験されたとのことですが、ここではどのような業務を担当されたのですか?

坂:新規プラント建設における設計者という立場で、サポートに入りました。具体的には、ポンプメーカーから提出される図面や要領書のレビューを行い、要求事項が満たされているかどうかを確認することが主な役割です。

――出向経験から得られた学びがあれば教えてください。

坂:技術交流を目的とした勉強会の場で「図面や要領書においてどこを重点的にレビューするか」といったテーマでの意見交換を行い、プラント建設会社のポンプメーカーに対する評価のポイントを知ることができたのは非常に勉強になりました。

また、プラントが建設されるまでのフローを目で見て学んだことで、帰任後も「お客様が何を求めているか」という要所を押さえたタイムリーなアウトプットができるようになったと感じています。

自分の仕事が人々の生活を支え、社会の役に立っているという実感

坂宗法さん③

――天然ガスの輸送を支えるポンプの設計に、どのような思いで携わられていますか。

坂:クライオジェニックポンプを使って運ばれた液化天然ガスは、最終的に気化されて都市ガスとして供給され、火力発電所や工場などで燃料としても使われます。ここでポンプが動かなくなれば、エネルギーの供給に大きな影響を与えてしまいますよね。そんな人々の生活と関連性の高い業界で働くにあたって大きな責任やプレッシャーが伴いますが、それ以上に自分の仕事が社会の役に立っていることにやりがいを感じながら仕事に取り組んでいます。

――具体的にどのような場面でやりがいを感じられていますか?

坂:自分の設計したポンプが組み立てられてお客様の要求を満たす性能を発揮し、無事出荷されると、達成感と安堵を覚えます。また、チームとして連携しながら仕事を進める営業・製造・調達・品質管理など、さまざまな部署の方とポンプが出荷された喜びを分かち合えたときには、本当に大きなやりがいを感じますね。

――反対に、この仕事の難しさを感じられる場面があれば教えてください。

坂:インフラ関係となるとお客様の求める仕様やスペックも高度なものになりますが、その全ての要求にお応えできるとは限りません。PEとして、お客様との対話の中で要求事項に対するメーカーの立場での考え方をご説明し、すり合わせを行いながら仕様を決定していくことが必要で、この過程に難しさを感じています。

また、試験段階でポンプの性能がうまく出ず、限られた時間と予算の中で原因の特定から対策の立案、実行までを行った経験は、非常に苦労したこととして印象に残っています。ただここでしっかりと現状を分析するとともに、解決して終わりではなく対策の水平展開まで行えたことは、一エンジニアとして成長するために重要な機会だったのかなと思います。

――今後、日機装の技術部でチャレンジしたいことがあれば教えてください。

坂:今後は、見積り段階である程度の設計を完了できるよう、設計の標準化に取り組んでいきたいと思っています。

具体的には、設計段階で検討すべき項目やその判断基準を手順書に落とし込み、各エンジニアがそれを見て効率的に、ミスなく設計ができる状態を作ることですね。これによって、担当者ごとのアウトプットの質を一定に保ち、後工程になって変更を加えることによるコスト高騰やスケジュール遅延を防げるようにしたいです。そして、効率化によって空いた時間をより高度な設計に充てられるようにしていければと考えています。

また、設計エンジニアとしてポンプの基礎知識や設計根拠を学んだ先では、開発エンジニアとして「現状から今後どのような改善が見込めるか」を考えることにも挑戦していきたいですね。

仲間と協力して製品を作り上げるチームワークと、新たな課題に積極的に取り組むチャレンジ精神が日機装の魅力

坂宗法さん④

――後半は、“日機装で働く” ことをテーマにお話を伺います。まずは技術者の視点から見た、日機装ならではの強みを教えてください。

坂:やはり、お客様のご要望に合わせて個別受注設計を行うからこその、設計の自由度の高さが一つの大きな強みだと思います。タイムリーかつ効率的なアウトプットをするために標準化が求められる一方で、その中でも考えることを止めない。そうしてより良い設計を追い求めることが、技術者としての成長につながる楽しい部分なのではないでしょうか。

また、所属組織に目を向けると、「設計」といっても業務が図面作成や計算だけではなく、他にもプロジェクトマネジメントや顧客対応まで幅広く経験できます。DEのようにデザインや設計に特化した “スペシャリスト” の道と、PEとしてより広い範囲を管掌する “ゼネラリスト” の道があるという意味で、一人ひとりがさまざまなキャリアを積んで成長できる環境があることも日機装の強みと言えるのではないかと思います。

――働く中で感じる、日機装の組織文化とはどのようなものでしょうか。

坂:インフラ関係の仕事となると、堅い印象を持たれる方も多いかと思います。もちろん実績のある確かな製品を堅実にご提供することも重要ですが、日機装は決して “旧態依然” ではなくて、昨今の脱炭素化を目指す動きの中で、水素やアンモニアの供給を支える特殊ポンプの開発を手がけたりと、新たな課題にも積極的に取り組んでいく文化があるなと感じますね。

また業務においては、DEとPEで情報を共有し合いながら設計を進めたり、困ったときに助けてくれる先輩や同僚の方々がいたり、他部署の方々からも設計面でのアドバイスをいただけたりと、“協力しながら作り上げる” 雰囲気が感じられる組織だなという感覚です。

――今後、どのような方と一緒に働きたいですか?

坂:クライオジェニックポンプは他機種と比べても特に設計自由度が高いので、明確な判断基準のもと、一つひとつ確認しながら設計を進めていくことが求められます。そういった環境下で、さまざまなことに「なぜ?」と常にアンテナを張って情報をキャッチし、それをもとに粘り強く取り組めるような方と一緒に働きたいです。

――ありがとうございます。それでは最後に、現在就職活動に取り組まれている未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします。

坂:既存の製品や事業に囚われず、どんどん新しいことにチャレンジしていく日機装での仕事は、当然責任も伴いますが、それ以上にものづくりの楽しさやチームとして成し遂げる達成感が得られるものです。ぜひこの舞台で、皆さんとともに活躍し技術者として高め合っていければ嬉しく思います。